98年度総会・研究発表会報告


 1998年6月5日(金)13時から学習院大学において1998年度の総会・研究発表会が開催されました。以下にその簡単な報告を掲載します。

総会での議事

  1. 97年度の会計報告及び98年度の予算案が承認されました。
     
  2. 春と秋の独文学会の際に分科会という形で当研究会の研究発表とデモンストレーションを行なうことが決議されました。2〜3人の発表者による研究発表の他に コンピューターをGermanistik研究にどう利用するか等の啓蒙活動も予定しています。できれば次回の秋学会から始める予定です。

  3. 渉外委員会の企画委員会への統合とネットワーク委員会の廃止が決定されました。それに伴い会則の第18条と第19条から渉外委員会、ネットワーク委員会についての記述を削除することが承認されました。

  4. 委員会経費を廃止し、委員会活動にかかった費用は実費支給とすることになりました。

  5. 役員改選:次の方々が新役員に選ばれました。(敬称略)
      会 長 :樋口忠治
      企画委員:佐伯 啓、山田善久、保阪靖人、幸田 薫、市岡正適、田中俊明、中川慎二
      編集委員:境 一三、金井 満、鈴木敦典、岡本順治、吉田光演
      組版委員:細谷行輝、岩居弘樹
      監 事 :柿沼義孝、猪股正廣
      事務局 :田畑義之
    


研究発表会

 総会に引き続き15時から研究発表会が行なわれ、細谷行輝氏(大阪大学)に「インターネットを用いたマルチメディアドイツ語授業の実践」というテーマで発表していただきました。

このテーマに対する会員の関心の高さを反映して会場は満員。立ち見も出ました。


細谷氏

 細谷氏はインターネット・イントラネットとWWWブラウザを用いたマルチメディアによるドイツ語の授業を今年の4月から実践されていますが、このシステ ムは阪大言語文化部のWindowsNTサーバー上に置かれ、大学近郊の市民にも開放されています(登録者のみ)。ホームページ上に構築された電子教科 書、電子辞書、テストの自動採点機能が有機的に組み合わされたシステムで、また電子掲示板機能により、授業時間外の質疑応答も可能になっています。ただし 学生からは画面上で見るだけでなく、プリントが欲しいとの声も出ており、CD-ROM教材化も検討中とのことです。
 細谷氏からは、教材作成の負担軽減と教材内容の多様化を図るために当研究会の中にプロジェクトチームを作って各課の作成を分担し、プロジェクト参加者はこのシステムを自由に授業で使用できるようにしてはどうかという提案も出されました。

佐伯氏

 また、東北学院大学の同様のWWW学習システムについても佐伯啓氏にデモを交えて紹介していただきました。こちらはOPENSTEP4.2と WebObjects3.1を使ったシステムで、問題をランダムに出題することと、学生が正解した問題と間違えた問題を分け、後者をしつこくやらせるよう に工夫されているのが特徴です。

 両システム共、インターネットにつながっているコンピュータとブラウザがあれば、24時間好きなときに、どこからでも学習できるという画期的なシ ステムであり、サーバーアプリとWWWブラウザーを共通の基盤としてこれから共同プロジェクト等の形で会員の研究成果をシステマティックに蓄積していくと いう展望が開ける発表でした。