2000年度総会・研究会報告


 2000年6月9日(金)14時30分から東京大学駒場キャンパスで2000年度の総会・研究会が開催されました。以下にその簡単な報告を掲載します。

研究会

 今回は例年とは異なり、総会に先立って研究会が行なわれました。
発表1:幸田 薫氏(東京大学)「ドイツ語テキストの語彙的・統語的難易度の判定
  --基礎語彙リストとtree-tagger(品詞付与ソフト)の出力に基づいて」


 日本とドイツで出版されたドイツ語教科書(各3種類)の語彙調査結果と、その基礎語彙表を基にドイツ語テキストの語彙的・統語的難易度を判定する自作のPerlスクリプトを紹介していただきました。
 このPerlスクリプトは、Web 上から教材とするテキストを選ぶ際の難易度判定には非常に便利なものですので、ぜひ一度お試し下さい。
 発表内容の詳細は、幸田氏に作成していただいた レジュメ をご覧下さい。(幸田氏が作成された基礎語彙表やPerlスクリプトを入手できるリンクもあります)


発表2:細谷行輝氏(大阪大学)「大阪大学の新設call施設の紹介」

 大型計算機センター等の改組により、本年4月から阪大に設置された「サイバーメディアセンター」の新しいCALL施設について、ハード、ソフトの両面から紹介していただきました。
 総額2億円弱の予算でCALL教室2つを新設したもので、ハードとしてはWindows2000が動くPCと音声・動画を転送する装置である Callabo2000が導入され、ソフトは教材配付機能も持つ授業支援システムとしてSkyMenu Proが採用されています。業務用のデジタルビデオカメラ3台を含む1000万円相当のノンリニアビデオ編集装置も完備された至れり尽せりの施設で、英 語、ドイツ語、フランス語の授業に週30コマ活用されているそうです。

総会での議事

  1. 99年度の会計報告及び2000年度の予算案が一部修正の上、承認されました。
     
  2. 今までは「ドイツ語情報処理研究」と「学情DDJ通信」という2種類の会誌を年1回ずつ発行してきましたが、本年度からは紙媒体を使った会誌は「ドイツ語情報処理研究」に一本化し、今までよりもさらに内容を充実させたうえで、年1回の発行とすることになりました。

  3. 今回発行された「ドイツ語情報処理研究」第11号は、昨年度の予算による発行とし、本年度中にもう1冊「ドイツ語情報処理研究」を発行することが確認されました。

  4. 「学 情DDJ通信」が果たしていた機能を継承・補完するため、当研究会のホームページに電子掲示板を設置することが提案され、承認されました。会員相互の情報 交換に利用していただける他、ドイツ語情報処理に関する質問コーナーや、ドイツ語学習ソフトのレビューなども掲載される予定で、電子掲示板の管理担当者と して新役員の中から市岡氏と鈴木氏が選出されました。(電子掲示板が開設され次第、利用方法等をメールでお知らせ致しますので、もうしばらくお待ち下さ い。)

  5. 役員改選:次の方々が新役員に選ばれました。(敬称略)
      会 長 :樋口忠治
      企画委員:幸田 薫、市岡正適*、山田善久、保阪靖人、田中俊明、中川慎二
      編集委員:岡本順治、鈴木敦典*、境 一三、吉田光演、金井 満
      組版委員:細谷行輝、岩居弘樹
      監 事 :柿沼義孝、猪股正廣
      事務局 :田畑義之        *は電子掲示板担当兼任